少し早いが「あたりや」に戻る。10時前だったがすでに客が店の外に並んでいる。10時開店のはずだったが、すでに店も開いているようだ。こっちの讃岐(さぬき)うどんを先にすべきだったか。

しばらく屋外で待って店内に入れた。メニューを見ると、ここは「あつあつ」「ひやあつ」「ひやひや」の3種類と、湯だめうどんにしょうゆうどんである。

どれにしようか、待ちながら迷っていた。

迷っているうちに順番が来たので「あつあつの小」を頼む。今日はあまり軒数を回るつもりもないので、ゲソ天を讃岐(さぬき)うどんの上に載せて食べる。弾力のあるうどんは言うに及ばず、ゲソ天もうまい。20時間振りにうまい讃岐(さぬき)うどんを食ったなー。

次にどこに行くか? 昨日、やむを得ぬ事情で休んでいた中村に行くか? 今日も休んでいそうだし、今回はパスするか。とすると、店の場所を地図で調べていながら、まだ行ってもいない店はあと一軒。善通寺の「宮川」のみ。

あたりやの前を走る国道11号線をひたすら西に向かう。坂出を過ぎ、丸亀を過ぎ、ようやく善通寺に入る。少し行くと県道212号線と交わるので左折。しばらく行くと県道48号線と交わるので、そこでまた左折。2つ目の信号で更に左折。左手にある国立善通寺病院を過ぎたらすぐに宮川製麺所があり、少し先に、やっぱり専用駐車場がある。

しかし、11時過ぎと時間が早いせいか、他府県の車は止まっていない。車を止めて製麺所内に入ると、讃岐(さぬき)うどんを食べている人や、うどん玉を買いに来ている人がうじゃうじゃいる。入って右手に机と椅子が並んでいて、奥でうどんを打ったり湯掻いたりしている。

良くわからんがとりあえず並ぶと、そこは会計をする人の列だったようで、讃岐(さぬき)うどんをその場で食べる人は奥でドンブリ片手にうどん玉をもらうようだ。で、うどん玉をもらい、しょうゆ・ネギ・ショウガをかけて食する。

うまい。私としては、山越や宮竹よりもここの讃岐(さぬき)うどんの方がおいしかった。で、一気に食べてしまった私は、ここでツアーを締めくくるべく、もう一杯、今度はかけうどんを食べる事にした。

今使ったドンブリにうどん玉をもう1玉もらって、本来なら大鍋で湯通しするところだが、すでに使っているドンブリに入れたうどん玉をそこで湯掻くのも気が引けるので、そのまま熱いだしをかけて、ひやあつ状態で食べた。

うむ、ひやあつだと冷まさなくても、食べやすい温度になっているから、これは良い。今度こっちで讃岐(さぬき)うどんを食べる時には、あつあつよりも、ひやあつにしよう。

というわけで、讃岐(さぬき)うどん食いまくりツアーの最後の最後で満足できたし、ま、一部に不満はあったものの、大体の讃岐(さぬき)うどんは美味しかったし、客が増えて増長しているような勘違いな店もなかった。

くそ暑い中で客を待たせている事に気が引けて、冷房の効いた店内に一人でも多く入れていた宮武の店長。

店内が暑くならないようにと、口が酸っぱくなるくらいに従業員に入り口の引き戸を閉めさせていた「善通寺山下」の店長。

こっちが行った時間が遅いのが悪かったのに、うどんだしが切れてしまっていた事を申し訳なさそうに詫びていた田村のおっちゃんと彦江のおばちゃん。

ちょっとずれている気がしないでもないが、サービス精神旺盛な赤坂のおばちゃん。


くそ、こうやって書いていたら、また行きたくなってきたではないか。とはいえ、そうそうヒマもないし、とりあえず、ネット通販で「讃岐(さぬき)うどん」でも注文するか。

ここのブログを一目見ただけで、

ああ、讃岐(さぬき)うどんが食べたい!

と誰しも思ってしまうような写真が満載なことに
いやでも気付いてしまいます。

このブログを書いているtamatu。さんは香川県在住で、
ほとんど毎日、讃岐(さぬき)うどんを食べているという、
県外在住の讃岐(さぬき)うどんにしてみれば、
うらやましさのあまり身悶えしてしまいそうな生活をしておられます。

しかもまた、うどんの写真がほんとに美味しそうなんだ。
お腹が空いた時にここを見ると、百発百中でうどんを食べに行くか、
自分でゆがいて食べることになるでしょう。

冷凍讃岐(さぬき)うどんの在庫は切らさないように注意してご覧ください。

今日のさぬきうどん・・風に吹かれて・・

京都市右京区にあるショッピングセンター、ダイヤモンドシティ・ハナの
3階の食堂街にあるのが、この「讃岐うどん みのり」です。

京都でも讃岐(さぬき)うどんの店も少なくないですが、ここの特徴は、
『讃岐(さぬき)うどん専用小麦粉・さぬきの夢2000』を使ったうどんを
食べさせてくれるというところにあります。

で、肝心の味ですが 美味しいです。特に冷たい麺は、
歯ごたえのある腰と、小麦粉の風味が豊かなのが気に入っています。

うちの息子(7歳)は、ここの相盛りざる(うどんとそばの両方を盛っている)
が大好物で、この店でほかのものを注文した事はほとんどありません。

私はぶっかけチクワうどんや、カレーうどんが好きで、
妻は南高梅とじうどんが好きなようです。

ただ、ちょっと高めなのが難です。もう少し安かったらもっと嬉しいのですが。

この「讃岐うどん遍路」は、四国新聞社が作る

香川のうどん屋検索サイト

であります。

高松市内・琴平町などのエリア別で探せるのは当たり前として、
目を見張るのが「営業時間別」「麺の太さ」「1玉の大きさ」など
妙にマニアックな項目でも検索できるところです。


試しに「1玉が大きい順」で検索したら、一番大きい店では
1玉が600g! スーパーで売っているうどん玉が200gですから、
その3倍もあるわけです。

…食べきれるのか?


それはともかく、香川への交通機関や、讃岐うどんのバイブル、
「恐るべきさぬきうどん」シリーズの田尾和俊氏が書くコラムもあり、
讃岐(さぬき)うどんファンには必見のサイトといえます。

讃岐うどん遍路

何がすごいって、埼玉県の東京寄り(から奥に入ったところ)に住んでいるのに、
2003年から2004年にかけての1年間で、6回も讃岐(さぬき)うどんの
食い倒れ紀行に出かけているではないか。


私なんか1回しか行ったことないというのに…。

負けた。というか勝負にすらなってないし。


ところで、私が行ったときには自分の車(ナビなし)で行って、
一部のうどん屋でえらい目にあったのですが、
香川県のレンタカーには、うどん屋情報が満載のナビがついているのだそうな。

こんな車に乗っていれば、中村や穴吹製麺所、谷川米穀店なんかに
行く時に、店の場所がわからないということもなくなるに違いない。
これから行く人は注目すべし。

というか、うどんツアーには車は必須です。
車ナシで回るのは無謀ですから。

さぬき漂流記