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讃岐(さぬき)うどん専用の小麦・さぬきの夢2000(その1)

遅くとも江戸時代の初めには、香川県で讃岐(さぬき)うどんが食べられるようになったようです。ということは、そのころの讃岐(さぬき)うどんは100%国産(というより香川県産)の小麦粉を使っていたはずです。

もともと雨の少ない香川県では米よりも小麦を多く栽培していました。

で、讃岐(さぬき)うどんを打つときには地元産の小麦をずっと使っていたのですが、昭和38年(1963年)4月から6月10日まで、なんと57日もの間雨が降り続き、その年の小麦がほぼ全滅してしまったのです。

そのせいで、海外から讃岐(さぬき)うどん用の小麦粉を輸入するようになったそうです。中でもオーストラリア産の小麦粉は、讃岐(さぬき)うどんを打つのに適していただけでなく、品質が安定していたこともあって、瞬く間に讃岐(さぬき)うどんはオーストラリア産の小麦粉で打たれるようになりました。

ところが、オーストラリア産の小麦粉には一つだけ問題点があったのです。

「地元産の小麦粉に比べると風味が劣る。独特の香りがない」

そこで、オーストラリア産の小麦粉に劣らない品質で、しかも、讃岐(さぬき)うどんを打った時に風味の豊かな小麦粉を開発してほしいという要望が、製粉業者や製麺業者から、香川県に出されたのです。




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