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讃岐(さぬき)うどんとは何ぞや?(その4)

●食べ方
麺における弾力とそれに起因する独特の噛み応えを腰(コシ)と呼ぶ。讃岐(さぬき)うどんは腰の強い麺が好まれ、食べ方も麺の食感を重視した物が多い。また「麺を噛むのではなく、つるっと飲み込んで喉ごしを味わう」と言われる場合もある。

以下に讃岐(さぬき)うどんの食べ方を列記する。


・かけうどんと各種具材かけうどん
温かい出汁をかけた讃岐(さぬき)うどんをかけと呼ぶ。最も一般的な食べ方であり、具材を載せない場合はすうどん(素うどん)とも呼ぶ。

具材を載せる場合は、海老やちくわ、イカゲソ、蛸の天ぷら(味付きの厚い衣が付いた独特のものであるが、冷めていても美味しく食べられる)、かき揚げ、揚げ餅、餅、甘辛く煮た油揚げや牛肉、天かす、じゃこ天など魚肉を使った練り物の天ぷら、生卵、稀にコロッケなどを載せ、薬味として刻みねぎ、おろし生姜、すり胡麻、七味唐辛子、鰹節などを加える。特徴的な具材としては、半熟卵の天ぷらがあげられるだろう。


・ざるうどん
普及度ではかけうどんに次ぐ食べ方。茹で上がった讃岐(さぬき)うどんを水で締めた後、そのままザルやせいろに上げ、それを箸を使い一口ほどの量でとり、別添えの小鉢(もしくは茶碗などの小容器)に前もって作り注いでおいた濃い目のつけ用の出汁に浸してから食べる。

薬味としてはかけうどんと同様、刻みねぎ、おろし生姜、すり胡麻、すり山葵などを使う。高松市内において、その元祖は同市大工町の川福本店とするのが通例である。


・釜揚げ(かまあげ)うどん
釜から茹で揚がったばかりの讃岐(さぬき)うどんを、茹で汁と共に供しつけ汁で食べる。ぬめりが残り腰の強い麺は独特の食感を持つが、飲食店の場合は注文を受けてから讃岐(さぬき)うどんを茹でるため調理に時間を要する。伸びやすいので速やかに食べねばならない。

・湯だめうどん
茹で上がり冷めていた讃岐(さぬき)うどんを湯で温め、湯にためたまま供し温かいつけ汁で食べる。釜揚げの持つ独特の食感は無いが、飲食店での調理は早い。供されてからも麺が冷めにくく、冬場にうどんをつけ汁で食べる場合に好まれる。
(つづく)




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