讃岐(さぬき)うどんとは何ぞや?(その2)
讃岐(さぬき)うどんは、飲食店もしくは小売店で販売され、飲食店はうどん屋と称される。
●香川県内のうどん屋
香川県全県での讃岐(さぬき)うどん屋の数は平成16年現在811件(ホットカプセル調べ)と言われ、流通量の多さから価格は他の地域に比べてごく廉価である。形態は概ね一般店、セルフサービス店、製麺所の三つに分類され、一般店とセルフサービス店では、おでん、おにぎり、いなり寿司などを副食として販売する場合が多い。注文は概ね大(だい)、中(ちゅう)、小(しょう)でうどんの玉数を指定する。
1.一般店
通常の飲食店と同様の形態であるが、多彩な形態で讃岐(さぬき)うどんが供されており、夜遅くまで開いている店も多い。高級店では職人がうどん打ちの実演を行っており、客は打ち立ての讃岐(さぬき)うどんを一日を通して食べられる。
2.セルフサービス店
廉価さと手軽さを特徴とし、客自身が何らかのセルフサービス作業を行う。カウンターに赴き注文を述べ、讃岐(さぬき)うどんを受け取り、食後は定められた場所に食器の返却を行う通常のセルフサービス形態以外に、うどん玉を鉄砲ざるで湯煎し、好みの具や薬味を加え、出汁をかける作業までが加わる場合もあり、さらには客がネギを店の畑から取ってくるなどする店もある。営業は主に昼食を対象としており、夜は早く店を閉める。
3.製麺所
元来接客を目的としない製麺所に併設された店舗で、ガイドブックなどで広く紹介された事から脚光を浴び、讃岐(さぬき)うどんというとこの業態を思い浮かべる人も多い。いわば片手間の商売であるため、セルフサービスの業態を取る場合がほとんどであり、営業時間もうどん玉がなくなり次第終了という場合が多い。